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2003年02月号

シナリオ 「日シナの理緒ちゃん」+「富山ころころ」

特集: 日シナの理緒ちゃん
筆者: ちた・まみむめ


 コンベンション会場。慌てている竜洞二十重。どうやら、アドリブがうまくいかずに困っているらしい。

 竜洞「どーしていつもいつも、アドリブがへたなのよぅ」


 コンベンション終了。へとへとになって卓に突っ伏している竜洞。後ろから、理緒が心配そうに話し掛けてくる。

 理緒「大丈夫?」

 竜洞、顔を上げ、滝のような涙を流しながら

 竜洞「もうだめー、なんでうまくいかないのよぅ」


 困った顔をした理緒。竜洞のシナリオを見て、うーんと唸り、

 理緒「データも完璧だし、シナリオの流れも不自然なところがないし……」

 ぱっと笑顔になる竜洞。

 竜洞「そりゃもう! ばっちり気合入れてるから」


 理緒、腕を組んで考える。

 理緒「これだけ出来るなら普通、アドリブもそこそこは出来るはずなのですが……」

 竜洞、また泣く。

 竜洞「どうしてもできないのよぅ」


 理緒、ぽんと手を打ち、

 理緒「それなら、日シナのマスタリング講座なんてどうかしら」
 竜洞「あ、知ってる知ってる! でも疑わしくてねー」


 理緒、鞄をごそごそと探っている。

 理緒「そんなことはないわ。日シナのマスタリング講座は、実績のある超一流の先生方が、シナリオの構成法はもちろん――」


 理緒、鞄からシナリオ講座のバインダーを持ち出す。

 理緒「アドリブの方法だってほら、バインダー形式だし、こんなにわかりやすく解説してくれるのよ」

 竜洞、それを眺めて、

 竜洞「本当だぁ、これなら私でも簡単にアドリブが出来そう!」


 一週間後、コンベンション会場――

 理緒「どう? アドリブが出来るようになった?」
 竜洞「マスタリング講座を読んでるひまがないのよぅ。どうしてマンチキンの連中、こんなにでてくるのぉっ!」

 マンチキンと戦う竜洞


 理緒、やれやれとため息をついて、

 理緒「ソレばかりは、マスタリング講座ではどうにもできないわ」
 竜洞「どうにかしてよぉ」

 

■マンガ版「日シナの理緒ちゃん」+「富山ころころ」
http://trpg.net/webzine/200302/rio-chan-x-toyama_manga.html


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