2003年10月号

オンラインキャンペーンセッションのススメ

特集: 単発記事
筆者: 八尾狐

オンラインセッションの利点と欠点

 オンラインセッションはオフラインに比べ、

1:電話線さえ繋がってれば距離の制約に縛られない
2:照れずに演技がしやすい

 という利点がある一方、

1:お互いの顔が見えないために誤解が発生しやすい
2:口で話すよりも時間がかかる

 という欠点がある。

疑問点はこまめに尋ねる

 対策としては、まず何か疑問点があれば多少面倒でも発言者に聞き返すこと。相手の表情や声色がわからない為に、GMとPL、PL同士でも誤解は思ったより発生しやすい。誤解したまま突っ走るよりは多少時間がかかっても聞き返すほうがよほどまし、というわけだ。

時間がかかることを理解する

 そして、上記の事もあり、思ったよりもオンラインセッションは時間がかかる。主にGMをやろうという人はオフラインはオンラインの三倍の時間がかかる、と見てシナリオを調整する事が良いだろうし、参加者側も時間に余裕を持って参加するのがいいだろう。
 オフラインと違って電車代やら往復時間を考えなくて済む分、時間は取りやすいはずである。

キャンペーンシナリオのススメ

 さて、ここまで考えるとオンラインセッションはキャンペーンシナリオが向いているのではなかろうか、と思えるのである。

 どんなに演技をしようとも顔が見えないのでオフライン程照れずに済むという利点もある訳だし。オフでは照れて上手く演技できないなー。という人でもオンラインならばそれなりに演技ができる、はずである。
 この時ばかりはお互いの顔が見えないという欠点が+に働く。
 実際は笑いをこらえて演技をしても、文字上で平静を保っていれば問題は無いからだ。

空中分解しないための工夫

 実際にキャンペーンセッションをやるとなると問題になるのは時間である。オフラインでもキャンペーンセッションを始めたもののなんだかんだで都合がつかなくなり、途中で人が集まらなくなって空中分解……という経験をした人も居るだろう。
 どの程度の長さのキャンペーンを行うかにも因るが、4~5回ぐらいであれば全員の予定を聞いて先に全開催日を決めてしまうのが良いと思われる。(突発的に用事が入ったり予想外に長引くと少し困る事になるので、一回分ぐらいは余裕を持っておくことが望ましい)
 また、かなり長期間のキャンペーンであれば基本的に毎週○曜日の○時から○時まで、と決めて各自の予定を立てやすくする、という方法が良い。
 同じメンツで長期間やるつもりであれば、一話2~3時間程度で一寸ずつ進めて行くという手も在るし、最初のうちはともかく、在る程度話が進んで行けばオンラインセッション自体に慣れてきて進行のスピードも上がっていくだろう。終電の時間などを一切考えなくても良い、というのはオンラインの利点である。

 どーしても皆の予定が合わない時の最後の手段として一人欠席程度でも進めてしまう……という手も無い事もない。
 幸い、Log を取れるオンラインセッション用のチャットは多いため、参加していないPLにも話の流れはつかみやすいからだ。
 なお、一回ごとに次回の開催を決める、という手段は有効なようで空中分解を引き起こしやすいので注意が必要だ。人は先に立っている予定を心情的に優先させてしまうものだから。

 最近仲間が忙しくてTRPGをやっていないなー。という方。
 これを機にオンラインセッションを始めてみるのは如何だろうか。


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