2004年11月号

自炊セッションのススメ

特集: 単発記事
筆者: アキト

セッションの予定が確定したら、好き嫌いを聞こう

 週末に自宅で遊ぶ予定が決まったとしよう。次にやることはなんだろう。この問いに対する答えは一様ではない。しかし、最近のボクに限って言えばそれは「参加者の食べられないものを聞く」である。

 そう、最近は「自炊セッション」に凝っているのだ。

自炊セッションとは

 別に一人暮らしをする若者の生活を疑似体験するTRPGセッションとかではない。単純にいえば「参加者に自作の食事を提供するセッション」形態のことを指す勝手な造語だ。

 自炊セッションの掟はおおよそ以下に集約される。

(1) 主催者(会場提供者)は、参加者に昼食や夕食を提供する。
(2) その材料費などは主催者と協力者(調理作業者)以外が現金で負担する。
(3) 出された物に文句を言わない。文句があったら次回開催を回避せよ。

 こうすれば多くの点でメリットが双方にあるのだ。

自炊セッションを主催するメリット

 自炊セッションは、主催者に大きなメリットをもたらす。

・材料をふんだんに使ったゴハンを食べられる。
・協力者は材料費を負担せずにゴハンが食べられる。
・材料費「など」で少しだけ得することが許される(かも)。
・ゴミの量が減る。

 大抵の料理は、まとめて作ると美味しいものである。それにハーブや香辛料といった「使い切れないから」といった理由で普段は省略してしまう素材だって、多人数だったら使えるはずだ。

 そして費用は参加者負担。つまり一食分の食費が浮くわけだ。浮いた分は、TRPG関連書籍の購入費用に充ててしまおう(TRPG.NETの書籍案内へ行こう)。

 端数まで細かく計算する人は少ないし、製作に必要な物資であれば、大目に見てもらえるだろう。ちょっとぐらいの「役得」は良心の許す範囲で得よう。ちなみに、ボクは作成中に飲むジュース代がここに入れてたりする。

 コンビニなどで食事を買ってくるとかなりのゴミが出る。当然これらは帰るときに持ち帰ってもらうわけだが、それでもセッションが終わるまでは部屋に留まる。よほど広い部屋ならいざしらず、ボクの部屋にはそんな余地は無い!

自炊セッションに参加するメリット

 自炊セッションは参加者にもメリットがある。

・わざわざ外食しにいく手間を省くことができる。
・外食による野菜不足などを回避できる(かも)。
・外食よりもたいていは安く済む。

 当たり前の話だが、外食しようとすれば、外出しなくてはならない。そうなると移動などに時間を取られてしまう。冬場であれば寒さに身を震わせることになるだろう。自炊であれば、この危険性を回避できる。

 さらに、外食はどうしても野菜が不足しがちだ。その点で、主催者や協力者の手作りであれば、きちんと野菜を摂取できる可能性がある。作る人間がそこらへんを意識しない人だったら、みんなでリクエストする必要があるが。

 それと一番重要なことは、たとえ主催者や協力者の分まで費用を負担するとしても、自炊セッションは「安い」のだ。もちろん味や栄養を考えず、ただ当座のカロリーを補充する食事(給餌)よりは高くつくが。

自炊セッションが抱えやすいデメリット

 自炊セッションは多くのメリットを提供するが、その一方で以下のようなデメリットもあわせ持っている。

・外出による気分転換の機会が失われる。
・好みがバラバラだと食べたいものを食べれないことがある。
・後片付けに時間を食われてしまう。

 これらは工夫したり気をつけたりすることで回避できるし、できなかったとしても、メリットの方が大きければ問題ない。

まずは冬だし鍋からはじめよう

 とはいえ、いきなり「昼食・ティータイム・夕食を全部用意!」なんて意気込むのは止めた方が良い。まずはこれからの寒い季節に向けて夕食を「鍋」にするところから始めてみよう。

 鍋というのは、要するに「肉や魚から出た旨味で野菜を食べる」という食いものである。もちろん逆もまた真なわけで、キノコや野菜をたっぷり入れて。

 とりあえず「辛いものが苦手」という人が居なければ「キムチ鍋」あたりが簡単だしオススメだろうか。最近はスーパーでキムチ鍋用のスープなんてのも出回ってるみたいだし。

 ただし、未成年や帰り道に運転する人がいる場合は、どんなに美味そうでもアルコールは出さないように!!


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