2003年10月号

オンラインセッションにおけるサブマスターの効能

特集: 単発記事
筆者: ハリ=ハラ


 私がサブマスターを置いてセッションを行った際の感想を元に、オンラインセッションでの効能をつらつらと書き出してみたいかと思います……

サブ・マスター【sub master】《用語》

(TRPG百科事典より)
 複数マスター制において、メインマスターを助ける役割をする人のこと。複数居る場合もある。プレイヤーの人数が多い場合などにNPCの演技・演出を行わせたり、行為判定やルールのサポートを行ったりといった使われかたをすることが多い。
 メインマスターと違いストーリーの運営権を握ったりするという創造的楽しみが少ないし、プレイヤーほどの自由度や謎解きの楽しみが無いため、サブマスターも楽しめるようにするのは難しい傾向がある。ただし、重要な秘密を握っているNPCを同行させたいが、NPCの演出に時間や手間をかけられない場合などには、キャラクターに対しての没入の度合も高いためか成功しやすいようである。

一、負担が減る

 当然といえば、当然ですが……元々のサブマスターの役目である、GMの負担軽減。まず、これが挙げられます。
 例えば、NPCの行動をサブマスターに委任し、GM用のチャンネルを使って指示を出すようにすれば、NPCを出す事が負担では無くなります。

一、参加メンバーを増やせる

 セッションには参加したいけど、人数枠はすでに埋まっていて……と言う場合に、サブマスターとして参加してもらう事で、1人分の参加枠を作る事が出来ます。
 裏側から見るような雰囲気になりますが、プレイヤーとして参加する場合とはまた違った楽しみ方が出来るのではないでしょうか。

一、相談ができる

 サブマスターが居れば、プレイヤーに対する情報の開示やNPCの行動、今後の展開などに関して、その場で相談をする事が出来ます。
 プレイヤーに対する対応で迷ったとき、すぐに相談と検討が出来ると言うのは、一人で考える場合に比べて、とても楽に感じました。

一、サブマスターからGMへ……

 前項にも重なりますが、ゲームの進行の仕方や展開に関して相談を行う事で、サブマスターにはGMのやっている事がよく見えます。
 GMがどんな事をやっていて、どんなときに困っているか。どんな事に注意していて、どのように対応しているか。これらを実地で見て行く事が出来ます。
 オンラインセッションをやってみたい……でも、いきなりGMと言うのは、正直言って怖い……。そんな方は、まずサブマスターからはじめて見てはどうでしょうか?

一、とにかく、気が楽になる

 一人じゃないって良いね……という気持ちになります……いや、ほんとに。
 GM一人じゃ出来ない雑談も、サブマスターと出来ますしね。
 なお、基本的にセッションを行っているチャンネルとは別に、相談用のチャンネルを開いて、GMとサブマスター専用としておくことをお勧めします。表で相談したら、内緒話も何も無いですから……。


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