シナリオ「日シナの理緒ちゃん」2
いずみさんによるマンガ版はこちら。
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1. 
 高校生風の女子が2人いて、着座しているほうが、立っている方に話しかけ ている――
 
 寿 「研究発表会に欠員が出てしまってね。題目と資料は渡すから、大急ぎでまとめてくれないかしら」 
 理緒「いいですよ。いつまでに?」
 
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2.
 
 背景に、11時を回った時計と、山積みの資料。
 
 寿 「……正午」
 
 ふっとぶ理緒。
 
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3.
 
 寿 「理緒さんはデータの整理もうまいし、説明もてきぱきとしていて解りやすいから、頼りにしているわ」 
 理緒「それは、日シナのマスタリング講座のおかげですけど――」
 
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4. 
 理緒「日シナのマスタリング講座は、実績のある超一流の先生方が、シナリオの構成法を親切ていねいに指導してくださるけど――」 
 寿 「ふむふむ」
 
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5.
 
 理緒「バインダー式で扱いやすいテキストと、実用新案のマスタリング練習機があれば、表現力の基本が確実に身につきますけど――」 
 寿 「マスタリング以外にも、応用がききそうね」
 
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6.
 
 理緒「1日20分の練習を続けるだけで、シナリオ検定にも楽々合格できますけど――」 
 寿 「シナリオ1級の資格を持ってるんですってね。さすがだわ」 
 理緒「だからって、あと1時間もないのに、これだけの量をどうしろって言うんですかっ!」
 
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7.
 
 場面変わって、発表会。たれ看板に『IT時代に則した新しい形のオンラインプレイ』と読める。 
 壇上でお辞儀をする理緒。
 
 理緒「以上です。ご清聴有難うございました」
 
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8. 
 寿 「すごいわ理緒ちゃん。あの時間で本当に完成させてしまったのね」
 
 うつろに笑う理緒。
 
 理緒「いえ。全部アドリブでした」
 
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9. 
 寿 「アドリブですって!?」
 
 うつろに笑う理緒。
 
 理緒「日シナのマスタリング講座なら、アドリブも身につきます」
 
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