2003年04月号

サークル編・その1

特集: はじめてつくるTRPGサイト
筆者: しょうちゃん

後輩:
 大学のTRPGサークルに入ったばかりTRPG歴3年の若人。
 一人暮らしを始めた結果、
 やっと常時接続環境を手に入れたぴちぴちのネット初心者。

先輩:
 古今東西のTRPGを愛するTRPG X0年のベテラン。
 大学卒業したくせに、毎回サークルに参加している。
 ネットは、サーバを持つほど依存している、ネット中毒者。

後輩「せんぱ~い!!」
先輩「何だ?」
後輩「先輩は、オンラインサークルのサイトを持っていましたよね?」
先輩「ああ、まあな」
後輩「今度、僕、サークルのサイト作ることになったんで、
   サイトのつくり方を教えて下さい」
先輩「おお、いいぞ」

1. なぜ、つくるのか?

先輩「で、なんで作ることになったんだ?」
後輩「決まっているじゃないですか、現在のサークルのサイト、
   BBSしかなくて、それも、全然書き込まれないじゃないですか?」
先輩「まあな」
後輩「だから、今の状況を打開する必要があるのです!!」
先輩「なあ、その必要あるのか?」
後輩「はあ?」
先輩「つまりさ、BBSの書き込みがないということは、
   必要とされてないんだろう?」
後輩「そうなんですけど……」
先輩「まあ、必要とされるサイトを作るというのも、1つの手だ」
後輩「はあ、頑張ります」
先輩「よし、がんばれ。手段は目的を正当化するという言葉はあるしな」
後輩「それ、違います……」
先輩「まあ、細かいこと気にするな。はっはっはっ」
後輩「…………」

2. サイトの役割

先輩「それじゃ、どういうサイトを作るか決めなくちゃな。
   ターゲットを明確化しないと、いいものは出来ない」
後輩「それは、そうですね」
先輩「じゃあ、お前が作るサイトのターゲットは?」
後輩「…………」
先輩「まあ、いい。
   それじゃ、サークルのサイトの特徴を教えてやろう」
後輩「お願いします」
先輩「サークルのサイトは、2つの機能に大きく分けられる。

   1つは、
   サークルの会員間の連絡などの会員に対するサービスのため

   もう1つは、
   サークルの外、つまり、会員以外の人に、
   コンベのお知らせや、リプレイなどの情報を発信することだ」

後輩「なるほど」
先輩「それで、サークルのサイトは、
   そのサークルの性質によって、その2つの機能の比率の違いが出る
   お前が作ろうとしているサイトと、俺のオンラインサークルのでは、
   大分違うだろう」
後輩「と言うと?」
先輩「じゃあ、聞くが、今サークルのサイトがまともに動いていなくて、
   お前達は困っているか?」
後輩「あんま困っているいませんね。
   たまに来るOBの人が困っているくらいですね」
先輩「はっきり言おう。OBはサークル外の人間だ。
   つまり、まともな会員はサイトが無くても困らないわけだ。
   だが、うちのサークルはサイトがないと困る。
   たしかに、IRCの常設チャンネルとかはあるが、
   キャラクターデータの保管、セッションの連絡調整、
   そして、広報のためには、絶対必要だ」
後輩「じゃあ、うちのサークルも宣伝のために、
   サイトが必要なんじゃないんですか?」
先輩「お前の所属しているのは、大学のサークルなんだよな。
   そして、オフラインだよな」
後輩「そうですよ」
先輩「じゃあ、サイトを見て不特定多数の人が来てもらっても困るわけだ」
後輩「そうですね」
先輩「無いよりあった方がいいが、大学のサークルの場合は、
   直にサークル勧誘した方がいいわけだ。実際」
後輩「確かに」
先輩「だから、お前が作ろうとしているサイトは、
   サークル外の人を対象にして、
   会員募集以外の情報を発信するためのものとなるわけだ」
後輩「おお。ターゲットは決まりましたね」

3、会報を活かせ!!

先輩「うむ、では実際、どんなコンテンツを作るか決めようではないか」
後輩「え~と、やっぱリプレイとかですか?」
先輩「うむ、それもいいな」
後輩「じゃあ、セッションリポートですか?」
先輩「更新頻度を増やせるいいコンテンツだ。
   だが、サークルには、もっといい使い回せるコンテンツがある」
後輩「それは?」
先輩「会報だ!!」
後輩「会報?」
先輩「そうだ。サークルでちゃんと会報出しているだろう?」
後輩「ええ、そうですね」
先輩「それを、載せるんだ。
   だいたい、原稿はほとんどディジタルデータだし、
   アナログのやつでも、ワープロで打ち直すとか、
   スキャナで取り込めればいい。
   一番大変な中味を考えるということを省略できることは大きい」
後輩「おお、確かにそうですね」
先輩「コンテンツを用意する手間が省けると同時に、
   これには、ある利点がある」
後輩「利点とは?」
先輩「うむ、サークルの独自色が出しやすいということだ。
   いろいろなサークルの会報を見させてもらったが、
   どこのも個性的だ」
後輩「そうなんですか?」
先輩「そうなんだよ。
   それに、ウェブ上に載せることによって原稿の質も上がる」
後輩「なるほど、でも、〆切破りも増えませんか?」
先輩「まあ、仕方ないな。
   しかし、別々に頼んで〆切を2つにするよりもマシだろう?」
後輩「確かにそうですね」

先輩「よ~し、続きはおまえんちでやってやろう」
後輩「あの、これから予定あるのですが?」
先輩「そんなのしらん」
後輩「あううううううう」

つづく

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