2003年06月号
			
				
			
		キャンペーンの傾向と対策【RPG今昔物語 ─番外編─】
特集: IRC座談会企画:キャンペーンの傾向と対策
				筆者: 桜井@猫丸屋
			- akagane:
 - そういえばな──キャンペーンの水子というのがある。
 - CshopGiji:
 - それはどんなものでしょう?
 - akagane:
 - これは設定マニアな連中が集まって「こういう国で」「NPCはこれで」「敵国がここに」などなど設定に一所懸命に力を入れるのだが実際にはプレイされない。あるいはプレイしても途中で終わる。そういうタイプだ。
 - CshopGiji:
 - 始まらないセッションってヤツですねぃ。(ちーん)
 - sf:
 - プレイに関係しない設定だけがどんどんできて、かんじんのプレイングに繋げられるネタが乏しかったりとか。
 - CshopGiji:
 - 結局、設定が楽しくて、それだけで満足しちゃうとか。
 - akagane:
 - うむ。楽しいぞ。思うにRPGをプレイするよりはよほど楽しいのではないかな。宝物の分配でPC間の殺し合いにもならんし
 
※ 銅先生、それを言われてはこの企画の立つ瀬というものが(笑)。
- akagane:
 - いや。一つの知見として掲載するのは良いと思う。RPGは何もセッションがすべてじゃあない。
さて──特定のRPGになるがトラベラーがある。 - Kyrie:
 - 来たっ(わくわく
 - akagane:
 - これはサイコロを振って成長を先に行い──その後に冒険となるのだが。役に立つ技能と役に立たない技能というのが実にはっきりと分かれている。
たとえば宇宙船でチェイスをしている時に、ボートを漕ぐ技能は不要だ。銃撃戦のさなか、役所に届ける書類を作る技能も不要だ。
かように技能が多種多様にわたるゲームは他にもあるが、トラベラーの問題点は「死にやすい」事にある。特に技能をたんまり持っているような中年のキーマンが死ぬと、たちまちキャンペーンが滞ってしまう。
もちろん、蘇生技術は未来社会においても存在しない。キャラクターを作り直しても、サイコロしだいであるから元と同じキャラはまずできない。 - CshopGiji:
 - いかにリカバーするか、ってトコロが気になりますねぃ。
 - akagane:
 - リカバーに関して、私は一家言ある。「全員で討論せよ」
 - CshopGiji:
 - おぉっ。これは今までにないご意見ですねぇ。
 - akagane:
 - しばしばGMは、困った事態を自分の能力で何とかしようとする。
 - chita:
 - それじゃだめ?
 - akagane:
 - うまくいくこともあるが、むしろずるずるとカタストロフを先延ばしにしたりウソにウソを重ねてリアリティがぐらぐらと崩れていく。そういうキャンペーンを私は幾つも見聞した。
ゲーム中はだめだが──終わった後に「一緒に食事にでも行こうや」とか言ってPLを誘い、みんなの前で困っている事を告白するのだ。「すまんっ。わしを男にする思うて、助けてくれやぁ」
GMは絶対であるがゆえに、そのミスも『絶対』として重くのしかかってくる。これは自分ではどうにもならん、そう判断した時はアラームをあげるべきである。 - CshopGiji:
 - そういえば、akaganeさん、折に触れてPLと一緒に解決策を討論するってことの重要性をお話されてますものね。
 - akagane:
 - ところでsfさん。ここまで協力したので──今回、わしは原稿なくていいよね?
 - sf:
 - (;^^)
 
