2003年06月号

合宿

特集: ダンジョンズ&ドラゴンズであれこれ
筆者: 死せる詩人

 合宿がしたいのである。
 長く同じゲーム(D&D3E)を遊んでいれば、マンネリ対策を施そうが新人が参加しようが飽きというのは訪れるのである。というのは真っ赤な嘘で3年近くもD&D3Eばかり遊び続けているがマンネリ化することも飽きることも無く続いている。しかしながら、飽きたことにしないと先に進まないので、直前の一文のことはぜひ忘れて頂きたい。

 D&D3Eはd20 Systemという根幹ルールを持ち、それのシステムに基づいた様々なサプリメントがサードパーティから発売されている。当然それらはオフィシャルな物ではなく、玉石混合である。
 玉石混合ということは玉も石もあるはずだが、何故か僕の手元には玉ばかり揃っている。石を買って損をしたことに目を瞑る為に、玉だと思いこんでいるという鋭い指摘もあるかもしれないが予断はよろしくないのである。
 玉ばかり集まっているのだから使いたいのは当然である。しかし僕がプレイしているキャンペーンはオフィシャルルールのみでプレイするという信条であり、これは絶対不変の法則となっている。
 しかし目の前に美味しいルールがぶら下がっているのに使わないというのは大変身体によろしくない。心身共に参ってしまい、ストレス発散の為についつい面白そうなサプリメントを購入してしまうのだ。
 据え膳食わぬは男の恥なのである。貯まりに貯まったサードパーティのサプリメントを使わなければ折角使ったお金が勿体ない等という意地汚い根性なのでは無いことに注意して頂きたい。

 合宿がしたいのである。
 どうあがいたところで、いつものキャンペーンではサードパーティのルールを使うことは認められない。それならば、お盆休みなどを使ってTRPG 合宿を行なってなんとしても「なんでもアリアリセッション」をしたいのである。お盆にゲームなんて、既婚者の方々にすればとんでもない事かもしれないが、 決して小五月蠅い既婚者達がいない環境で羽を伸ばして遊ぼうなどと考えているわけではないので、邪推はしないで頂きたい。
 僕が求めているのは、混沌とした、ハチャメチャで収拾のつかない、3日3晩苦労してルールを読み込みミニマックス則に従い心血を注いで作った強力なPCがたった1つのルールを見落としたばっかりに開始1分で死んでしまうような、煉獄のセッションなのである。
 しかも、そんな奈落の業火で焼かれ悶えるセッションを2泊3日の間寝る間を惜しんで昼寝してひたすらプレイしたいのである。

 実は先頃のゴールデンウィークにも合宿を企画したのだが、参加者の日程が合わずあえなく中止になってしまったのである。歯がみするほど悔しいのでなんとしてもお盆には、お盆にこそは復讐を果たしたい。
 皆さんも、一服の清涼剤として煉獄セッションを営んでみては如何だろうか。

 最後になってしまうが、ここでひとつ謝っておかねばならないことがある。志名波諸智さんゴメンナサイ。


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