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2003年10月号

一時間ミニセッションの実現

特集: 単発記事
筆者: sf

 以前にもTRPGな一言でも書きましたように、長時間のセッションは、いろいろと問題の元になっています。しかし、遊ぶポイントを絞り込みさえすれば、一時間で十分に楽しむこともできるものです。

TRPGな一言:短時間化は多くの問題を解決する

([KN] 日報:2003-10-07 より)

 時間の都合がつきにくい、継続すると集まらない、時間が空いた時にいきなりは遊べない、疲れやすくて辛い、目が疲れる、寝不足になるのが辛い、余計なことをして楽しみかたが拡散したりいびりあいが起きたりする。

 TRPG、とくにオンラインでのセッションでは、いろいろな問題があります。しかし短時間で遊べさえすれば、だいたい解消されるか軽減されるんですよね。これらの問題って。
 今のところ、夕方から深夜にかけて長時間あそばれていることが多いわけですが、これが二時間未満で確実に片づくなら、昼間でも遊びやすくなるんですよね。さらに一時間くらいなら、時間のやりくり的にも忙しい人でも楽に遊べるわけです。
 就職して忙しくなれば、あるいは結婚し子どもができれば、深夜に長時間なんてのは困難になるわけで。短時間セッションの需要はこれからも増す一方なんでしょうね。

解くべき課題にすぐあたらせれば短時間で遊べる

 #初心者 などに来た人に「TRPGを今すぐ体験してみたい」と言われた時に、あるいは語り部では、ごく短時間で「セッションのようなもの」を遊ぶようにしています。

 手法としては色々ありますが、私の良く使うのは、こんな手です。
 まず課題を明確にする。解決に必要な情報をさっさと渡す。最大の難関の前に放り出す。あとは、いきなりクライマックスからスタートさせればバッチリです。

簡単な一時間セッションの手順

・困っている人を考えます。なぜ困っているのか考え、どうすれば解決できるのかの目星を付けておきます。
・助ける動機もしくは当事者として解決する動機をプレーヤーに考えてもらいます。
・解決直前の状況からスタート。解決のためにどのような準備をしたか、どのようなことを調べたかを問うて、現在の状況を整理確定して行きます。
・最終的な解決策の案を出し、それぞれメリットとデメリットを考えて提示、どれを選ぶか、あるいは自分でもっと良い選択肢を作るかを考えてもらいます。

 このような遊び方ですと、ゲームルールを駆使してあれこれ数値を考えて遊ぶのには向いていませんが。わずか一時間や二時間でも、考える楽しみを十分に味わえます。

短時間セッションの事例

http://www.trpg.net/talk/IRC/log/openTRPG/2003/07/20030731.html
 取材とデザイン40分、実セッション50分で「国外逃亡する強盗もの」を遊んでみたものです。

 西生駒高校2003ミニセッション『ESS生霊事件』
 狭間06ミニセッション『冷凍食肉結晶析出事件』
 無限都市コルチキンタワーダイビング マイクロセッション『金箔押しの絵筆セット』


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