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2003年11月号

レビュー:夜牙塔の心臓

特集: ダンジョンズ&ドラゴンズであれこれ
筆者: 死せる詩人

今回は「冬」特集。僕は毎月月刊TRPG.NET用に2つの記事を書くという縛りを(自分で勝手に)付けています。とりあえず1本原稿を書きはしたけれど、もう1つのネタが無い。これには困りました。というわけで困ったときのレビュー頼み。

概要

ホビージャパンから日本語訳が発売されている「D&D冒険シリーズ」の第5作目。「地底の城砦」「秘密の工房」「夢でささやく者」に続くシナリオです。10レベルのキャラクタ4人を対象に作られた、パワーダンジョンアドベンチャとなっています。

内容

10レベルと言えば、高レベルキャラクタの入り口とも言えるレベルで、だんだんと強力なマジックアイテムや呪文も利用できるようになって来ているでしょう。この夜牙塔の心臓は、そんな強力になったプレイヤ・キャラクタに相対するべく、それぞれのエンカウンタはとても練りこまれており、全体として高レベルシナリオの教科書と言っても過言ではない程、作りこまれています。

シナリオの魅力

日本語版からD&Dを始めて、ここまでプレイしてきた人がこのシナリオに、10レベルキャラクタ4人で突入したならば、マスタが手加減するか余程の奇跡が発生しない限り全滅してもおかしくないでしょう。僕は、ルールに詳しくゲームにもなれたプレイヤ4、5人でこのシナリオをプレイしましたが、ダン ジョンの途中で2度大敗を喫しホウホウの態での退却を余儀なくされてしまいました。そんなD&Dらしいと言える「パワー」が何と言っても(マスタには特に)魅力と言えるでしょう。

総評

こういった(D&D的な)パワー溢れるシナリオというのに対して拒絶反応を起こす人も少なくは無いでしょう。しかしながら、僕はそれこそがD&Dの醍醐味であり、これを体験しないのはチョコバナナパフェバナナ抜きを食べるようなものだ、と言ってしまいたい所です。逆にD&Dの持つ強烈なまでのパワーに惹きつけられている人ならば、絶対にプレイすべきです。

入手方法

bk1やアマゾンなどのオンライン書店で簡単に購入することができます。シナリオについては、それほど多くは数を刷らないという噂もありますので、確実に入手したい方は素早く購入することをお勧めします。

http://www.trpg.net/rule/DandD/

ここに分かりやすくリスト化されているので、上記URLから辿って購入すると良いでしょう。


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