2004年08月号

携帯電話のゲーマ的活用方法

特集: 単発記事
筆者: アキト

はじめに

携帯電話(PHS)は便利な器具だ。以下にどんな活用方法があるか紹介しよう。

待ち合わせのツール

一つ目は待ち合わせの際のツールとして。

「待ち合わせ時間になったのに、ボクしかいないぞ?」

公共施設に集まって遊ぶとき、諸般の事情で時間に全員が揃わなかったりすることは少なからずある。

「もしもし…駅改札にいるんだけど。遅刻だぞー」

そーいうときに携帯で素早く連絡を取り合えば状況を把握できる。

「うん、いま南口。みんなして遅刻なんだもんなー」

また、はぐれた場合も携帯があればスムーズに合流できるだろう。

「え、集合は西口なの!?す、すぐいきまーす」

電卓として

二つ目は電卓機能だ。本格的な電卓に比べれば使いやすさや機能の面では劣るが、セッションで使う程度であればそこそこ役に立つ。

例えば、戦闘で全員のダメージ値を合計しなければならないT&Tでは、電卓は欠かせない。ほとんどは単純な足し算だから携帯の電卓機能でも事足りる。

「ダメージは123dを倍にして45を足した値だね」

またエンゼルギアなどもチットを注ぎ込んだ判定は電卓が必要になるだろう。

「じゃ、一人50個ずつ振って、成功した数を合算していこうか」

時間管理

時間管理には時計機能が役立つ。

「もう開始4時間かぁ。そろそろキャラ作成おわらせないとなー」

アラームと組み合わせれば、時間オーバーなんてことも減らせるはずだ。

「(PiPi)あ、○○の放送がはじまっちゃうから今日はここで終わりね」

アラームには、相性のとても悪いマスタ(端的に言ってロクデナシのマスタ)に当たった場合に、「電話が掛かってきたフリ」をするという使い道もある。

ただし機種によっては発光などで見抜かれることがあるから注意しよう。確実 に逃げるつもりであれば、外部の友人に電話を頼むべきだ。

映像記録

携帯付属のカメラも便利なツールである。

描写の補助として事前に撮っておいた写真を見せたり、記念にセッション風景を撮影するなど使い道はさまざまである。

「(こ、このメタルフィギュア数十体が入り乱れる戦いは記録したいっ)」

ただし無断で撮るのは、内容が不埒なものでなくとも「盗撮」にあたる。十分に気をつけよう。

# 連絡先と用途を告げて仮許可をもらい、撮ったらすぐ内容を見せて確認して
# もらう…といった流れをとると良いだろう。

光源

意外と盲点なのが「明かり」としての使い道だ。

急な停電などでも携帯を取り出せば、液晶の輝きで手許ぐらいならみることができる。また、最近はカメラの補助用などにハンディライト機能を搭載している機種も多い。

キャラクターの得る恩恵、PCの得る恩恵

プレイヤーが得られる恩恵はキャラにももたらされる。

連絡手段

たとえば連絡手段として。

キャラは相互連絡はもちろん、広範なコネを利用して外部への連絡なども自在に行うことができる。

「じゃ、携帯で警察の知人に連絡します」

ただし携帯の存在を逆手にとるマスタも居るので過信は禁物だ。

「ヤツラの不意を突こうとした矢先、キミの携帯に着信が……」

最後の使い道

最後は…武器としての可能性だ。

携帯が軽くなったとはいえ数百グラムの重さを持ち、かなりの強固さを誇る。また手にすっぽりと入る大きさは握るのに実に都合がよい。

ようするに、携帯というのは密着状態からの打撃や投擲に向いているわけだ。アンテナ部分など突起部分を駆使すれば意外な威力を発揮できる。

例えばサタスペでは携帯は「間に合わせの武器」として、時に絶大な威力を誇る。

これは実際に遭遇した事例だが、手持ちの銃器がすべて動作不良したある亜侠(PC)は、絶対的優位に油断した暗殺者に対して「にやり」と笑うと携帯を投げつけ、見事とどめを刺した。

「…携帯は最後から二番目の武器だ」

まさに馬鹿と携帯は使いようであろう。

どっとはらい


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