あなたがた、やりすぎです●さばいばりずむ いん ふぁんたじー
血沸き肉踊るファンタジーな世界での話。
☆
船が沈んではや三日。
船と共に荷物のほとんどを失ったわたし達が投げ出されたのは
目的地まで歩いて1ヶ月はかかろうという地点。
武器も食料もなく、進むか引くか……
考え事をしながら、がつがつと焼いた肉を食らう。
……はて。この肉はどうやって?
わたしの疑念が顔に出たのか、焚き火の番をしていた戦士が教えてくれた。
「罠とあとは投石だ。獲物の腱をとってあるから、きちんと処理すれば弓も作れる」
「弓があれば鹿とか大きいのも獲れるから、寒さもしのげるよ」
ハーフリングが食べられる実やら草を仕分けしながら、嬉しそうに語る。動物の皮を加工して作ったマントは、水をはじき、防寒にも優れているそうだ。もっとも、彼が熱く語るのは、鹿皮よりも鹿肉の調理法についてだったが。
魔法使いが加熱の魔法で沸かした風呂につかり、木の間に張られた防水布を眺めつつぼんやりと考えていた。
このまま進んでもいいのかなぁ……。
☆
○乗ってた船が今にも沈みそうです
聞いた瞬間、全員一致で最低限の荷物もって逃げました。
アイコンタクトすらなく。早かったです。
- 逃げ出す
- 頑張ってみる
- 落ちつく
普通こんなところで、大概どうにかなるかと思われます。
キャラクターの能力的に役にたてそうなら、沈まないよう努力するものもいいかと思いますが、きっぱりと見捨ててさっさと脱出するのも賢いやり方でしょう。どちらにしろタイミングを見誤ると大変です。
なお、沈んだあとで水泳が得意なキャラクターが、剣を河から引き上げてました。
〇食料残りわずか。
遭難直後。まずは食料ー。といって飛び出す戦士。
さまざまなスキル活用で、うさぎさんなどが手に入りました。
まあ、採集系のスキルはなぜか全員もっており、植物系のものだけは手にはいりしました。
- 食用の実などを採集する
- 罠を仕掛けて/狩りで動物を獲る
- 天に祈る
罠をしかけるといっても、それほど成功率が高いものではないですし。旅をしながらでは、回収もむずかしいでしょう。
勢い、採集に頼りそうですが、これも時期などによってかわりますし、場所や見分け方などを知らないと難しいでしょう。ゲーム的にはドルイドやレンジャーがこの手の作業が得意とされる傾向にあるようです。
〇獲物の活用術
腱を採取して弓を作りたがるハーフリングでしたが、なかなかどうにもならず。結局はるか先まで弓はつくれず。
かわりにと獲ったうさぎの皮でチョッキを作ってもらいました。
#ささやかなアーマーがその後の雪山ゴーレム戦で命を救うことになったりしました。
- 食用の肉
- 毛皮の採取
- 腱の採取
食用が目的で獲物をとるのが通常と思われるが、それだけではおしい。また、食用でも腐らぬように最低限の加工をしたいところ。 塩漬のあとスモークしてハム。水分を飛ばした乾し肉などが考えられます。
皮はさまざまな下処理行程があるので、本来旅の途中でちょいとやれそうにないと思うものの、そのへんうんたらと決めたルールはあまり見当たらず。まあ、できそうならやってもいいでしょう。
毛皮は服として防寒用にするのみならず、下に敷いて寝具としてなど、いろいろ活用可能です。
〇野宿
火の系統の術をマスターしていたパーティの魔術師が、物体加熱の魔法で石ころを加熱、河の水をせき止めたところに次々とぶち込み風呂と言い出しました。
そして、持っていた防水布を木々の間に張って屋根代りに。
#この魔法は、その後、雪山越えのときのカイロ代りに、テント内の暖房代りにとさまざまに活用されることに。
#防水布はぼくらの間では標準装備です。
- 雨風をしのげる場所
- 暖をとる
野宿といえば、食料の次にどうやって雨風を防ぐか、暖をとるか考えなくてはなりません。
テントが用意できるなら良いですが、重さなどの理由で難しいこともあります。
この場合、大きな木の下や、洞窟などが手間も少なく便利ですが、都合よく発見できるとも限らず、無理にすすまず早めにさがしはじめておく方が良いのかもしれません。
次に暖をとる方法ですが、火を焚くというのがまず思いつきますが、そのためには薪をあらかじめ集めておく必要があります。
また、集めづらい場所の場合は、他の方法をとる必要があるかもしれません。
炭など軽い燃料を用意しておくというのも一つの手でしょう。
※このお話はフィクションです。
※著者によって、さまざまな誇張、追加、編集がおこなわれています。
※こんなことばかりしている訳ではありません。
※その後、実時間で半年ぐらいの間、放浪キャンペーンに……プレイヤーのサバイバルスキル大幅あっぷ(フィクションちごたんか)