Review: 『地底の城砦』
5月28日に発売予定のシナリオ『地底の城砦l』は対応レベルは1-3。プレイヤーズハンドブックとダンジョンマスターズガイドを買ったばかりのDMとPLがプレイするのに丁度良い内容となっています。
本書はCore adventureと呼ばれる一連のシナリオの1作目で、より大きなキャンペーンにすることができます。
Core adventureはコアシナリオやコア連作、コアシリーズなどと呼ばれることも多く、 Web上でもこれらのシナリオをプレイしたリポートは幾つかあります。それらのプレイリポートは自分でDMをする際の参考になることでしょう。またこのシ リーズは合計8作で 最終的には18レベルまで到達することができるようになっています。
○シナリオの魅力
地底の城砦は3Eの初心者DMとPLがプレイし、 ルールや基本的なシナリオの流れを覚えるのに丁度良い内容になっています。
シナリオはオーソドックスなダンジョン探索型のシナリオですが、今まで様々なゲームでダンジョンをプレイしてきた人達にも、飽きが来ないように様々な仕掛けやシチュエーションが用意されています。
○本書の内容
最初にシナリオのバックグラウンドと、ダンジョンの周囲の地域に関する説明があり、拠点となる町に関しては人口や主要な人物らについても解説され、巻末にはデータが記されています。
次に、初心者DMの為にダンジョンシナリオに於ける注意点 (照明の取り扱いやマッピング、隊列などについて) があり、必要なことは順に読んでいけば分かります。
そしてシナリオパートに入ると、まずはダンジョンに入るまでの野外における活動について詳細な説明があります。
シナリオの記述部分は、プレイヤに対して読み上げる部分がシェーディングされ、その下にDMだけが知りうる情報が丁寧に書かれているので迷うことも無い でしょう。PHBやDMG、MMを参照しなければいけないデータについてはそれぞれのルールブックのページ数が書かれていて、素早く閲覧することができま す。
最後は、お楽しみのダンジョン探索部分です。 2階層の構成になったダンジョンでは典型的なエンカウンタから、小技の聞いたものまで色とりどりのシチュエーションが用意されています。
そして、PCはこのシナリオ中に2回のレベルアップを遂げ。最終的に3レベルになり、それなりの財宝を手に入れていることでしょう。
○総評
あなたが3Eに取りかかったばかりのDMで、これからキャンペーンを始めようとしているならば、このシナリオはうってつけです。詳細な状況の説明は今後自作する際の糧に、豊富なNPCデータはキャラクタ作製の手本になることは間違いありません。
また、PLはシナリオ中に出現する様々なエンカウンタを通じてルールや戦術を覚えられると思います。
このシナリオを終えそれでショートキャンペーンを完結とするも良し、続いて発売されているシリーズのシナリオをプレイしても良し、このプレイで覚えたノウハウを生かして自作したシナリオを続けるも良しと強くお勧めできるシナリオです。
○入手方法
bk1やアマゾンなどのオンライン書店ではすでに予約を開始しています。シナリオについてはそれ程多くは数を刷らないという噂もありますので、確実に入手したい方は、予約して購入することをお勧めします。
http://www.trpg.net/rule/DandD/
ここに分かりやすくリスト化されているので、 上記URLから辿って購入すると良いでしょう。
○購入リンク
[bk1の購入案内をみる] / [スカイソフトの購入案内をみる] / [アマゾンコムの購入案内をみる]
○その他
拙作ながら、僕のサイトにもこのシナリオをプレイした時のプレイレポートがあります。ネタバレがあるので、PLをする予定の方は読まない方がよいでしょう。DMをしようと思っている方は参考にしていただければ幸いです。