ログ切りのススメ(前):素晴らしきログ切りの世界
はじめに
おめでとう!!
貴方は幾多の困難を乗り越え、仲間と楽しいチャットをやり遂げることに成功したのです。素晴らしい!!
そして貴方たちは再会を約束し、チャットルームを後にしました。
貴方は神に祈りながらベッドに入ります。次のチャットでもきちんと人が集まり(時間通りに!)、物事がスムーズに進行し、楽しい会話ができるように。
それにしても楽しかった…貴方は先ほどまでの楽しいひとときを思い出しながら、徐々に夢の世界に入ってい……
いや、ちょっと待って下さい。神様に祈りつつ優雅に眠る前に、一つ重要な作業があるのを忘れてませんか。
そう「ログ切り」です……て、そんなの知らない?
じゃー、ぼちぼちログ切りがいかに素晴らしいかを説明していきましょう。
ログ切りとは?
チャットをしたら、その会話記録(ログ)が手元に残ります。それを加工して、読みやすい形でウェブ上に切り出す作業が「ログ切り」という奴です。
そして、この簡易リプレイとも呼べるものを「切り出しログ」と呼びます。
ログ切りする理由
ログ切りは、簡単とはいえ、いくらかの時間を食う、面倒な作業です。 でも、これを行うことで得られるメリットは、その手間を考えてもお釣りが来るほど大きなものです。以下に、そのメリットを列挙してみましょう。
・切り出しログを読んで新人が集まってくる
・切り出しログはメンバーのモチベーション維持に役立つ
・切り出しログは次のセッションの参考資料となる
切り出しログを読んで新人が集まってくる
セッションを楽しみ続けるためには「メンバー募集」がいつも大きな課題になってるはずです。メンバーがセッションにギリギリの人数だと、誰かの都合があわないと途端に遊べなくなってしまいますからね。
切り出しログは、その「メンバー募集」で力を発揮します。
これは、切り出されたログがあれば、そのコミュニティが実際に機能していて、自分の興味がある方向性、自分にあったプレイスタイルなのかを(ある程度)知ることができるようになるからです。
あと、たまたま接触してきた人に「興味があったら、ここに以前遊んだ際の様子が載ってますよ」と紹介できるのも強みになります。
切り出しログはメンバーのモチベーション維持に役立つ
メンバー募集のほかに「メンバーのモチベーション維持」も、セッション主体のコミュニティを動かしつづけるにあたっては大きな課題になります。
遊んだ記念が残れば、遊んだ人は折に触れて楽しかった時間を追体験することができるようになります。その結果、また遊ぼうとするモチベーションの維持に効果を持ちます。
また、参加できなかったメンバーも「楽しそうで羨ましいな。次は参加しよう」と参加の意欲を高めてくれるでしょう。
切り出しログは次のセッションの参考資料となる
セッションの間隔がよほど短い場合をのぞいて、参加者が前回のセッション内容を覚えていることは非常に稀です。
しかし、生のログは読みづらく、読むには大変な苦痛を伴います。もしそれだけのコストを参加者に強制しようとすれば、メンバーの維持も難しくなってしまいかねません。
そこで切り出しログがものを言います。切り出しログはリプレイほどではありませんが、加工が施されており、読みやすさが格段に向上されているのです。
つまり、切り出しログがあれば、参考資料があるというメリットの大きさが、資料を読む手間(デメリット)を上回ることになるわけですね。
ログ切りがしたくなってきましたね?
ここまでで「切り出しログ」がどれほど有用で、それを生み出す「ログ切り」がいかに素晴らしいものか、ご理解いただけたものと思います。
で、前半戦はここまで。後半戦では、ログ切りの方法について簡単に説明していくことにしましょう。