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36人PC大乱戦

By |2014-02-28T20:10:12+09:005月 3rd, 2013|Categories: 2002年12月号|Tags: , |

 今から10年ほど昔の事である。 あの頃は私も若かった。つまりそれはどういう事かというと、      「常 軌 を 逸 し て い た」 わけである。 若者は常に暴走する。 重い元素の原子核が分裂し、中性子が飛び出すように。ただひたすらに、まっすぐに。中性子は純粋なのである。プラスだのマイナスだのという電荷には囚われることなく、盗んだバイクで走りだすのだ。 これが青春の証でなくてなんだというのだ。 そして飛び出した中性子は、次の重い原子に激突し、そいつを割る。さらに中性子が飛び出す。さらに──さらに──さらに── ようするに 私はいつの間にか巻き込まれていたというわけだ。 我々は、ぐつぐつと煮える魔女の鍋の中(二次冷却水)にどっぷりつかり、大量の食料を食い散らかしながら(脳は人間の器官の中でもっともエネルギーを浪費する。ただいたずらに)自分たちが何をなすべきかを議論したのである。      「R P G の た め に」 いや、正直言おう。そこまで狂ってはいなかった。広島県民には良い意味でも悪い意味でもバランス感覚があり暴走していても理性のヒモが千切れる事はめったにないのである。 我々はただ祭りをやりたかったのだ。アメリカじゃあ、もっとでかい何千人っていう祭りが行われていたのだが知識もノウハウもない若造にそんなでかい花火があげられるはずもない。 ようは自分たちが愉快で、まあ、他人に「あれやったんだぜ」って威張れるような、そんなイベントを開催しようじゃないか、とまあ方向性はだいだいそんな感じで決まった。 この時点での私の役目はあまりたいしたものではない。私はたいていの事は愉快がってしまえる人間なので、げらげら笑いながらそこらをぶらついていたのである。イベントの企画や進行はもっと真面目な人間がやってくれる事になった。 結果として決まったのは、6つのテーブルで同じシナリオをプレイしようというものであった。 まあ、これだけならどうという事はない。だがほとばしる青春のパトスはそれだけでは満足せずに、この6つのテーブルを1つのダンジョンでリンクしようとしたのである。 つまりこうだ。 6人からなる6つのPCのパーティーが、別々の入り口からダンジョンに入る。この時点では、それぞれの6つのテーブルでは各マスターがついて普通にRPGを行う。 普通でなくなるのは、この先である。 各パーティーがダンジョンのどこにいるかは逐次グランドマスターと呼ばれる統括者のところへ連絡がいく仕組みになっていた。そして、複数のパーティーが同時に同じ場所に到達した時。 プレイヤーは自分のテーブルを離れて中央に集まり、直接顔を合わせる事になるのである。 そこで挨拶するもよし、何か情報やアイテムを交換するもよし。 普通ならそう考えるであろう。 しかし我々はそれでは      「面 白 く な い」 と考えてしまった。 各パーティーはライバルであり、ダンジョンを制覇して勝利できるのは1パーティーのみという勝利条件を設定したのである。つまりは切り捨てごめん。パーティーアタック万々歳。死して屍拾う者なし。そういうシナリオにしてしまったのである。 もちろん、各パーティーの戦闘力などそんなに大差はない。まじめに正面から殴り合いをすれば互いにただではすまない。それくらいならシナリオ達成に力を注ぐのが正しいプレイというものである。 だから、まあ、ライバル関係というのは緊張感というスパイスにはなっても、実際にはゲーム進行に影響を与える事はなかろう。      「そんな甘い事を考えたのはどこのどいつだ馬鹿野郎」 プレイ開始後2時間。 だらだらと脂汗を流しながら事態を見守る私がそこにいた。 場所はダンジョン内の大広間。 そこに、6パーティー全員、36人のPCが集合していたのである。 36人のPCには36人のプレイヤーがつきものである。 それなりに広い会場ではあったが、何せマケドニアファランクスのごとき密集陣形であるから暑苦しいことこの上ない。 最初は、どうという事のない同盟だった。 あるパーティーが、別のパーティーと組んだのである。      「2対1で、他のパーティーを襲えば、楽勝だ」 そしてダンジョン内の往来の中心ともいうべき大広間に陣取ったのだ。 しかし、いかにも臨戦態勢で獲物を待ちかまえる2組のパーティーを見て、やってきたパーティーがおいそれと近づくはずもない。警戒し、大広間をはさんで対峙する事になった。 繰り返す。大広間はダンジョン内の往来の中心であった。 残りのパーティーもいつしか大広間に集結し、気が付けば3対3、18人対18人の図式ができあがっていたのである。      俺 の せ い じ ゃ な い しばしの間、にらみあいが続いた。 思えば、東西冷戦時代というのもこんな感じではなかっただろうか。 そして一触即発の事態は、一人のシーフによって破られた。      「往 生 せ ぇ や あ あ!!」 魔法で透明になったシーフが、敵陣営の魔法使いに一撃必殺の不意打ちをくらわせたのである。まず、最も強力な敵を倒す。兵法の常道である。 ちなみに、この一撃で死亡した魔法使いのいまわの台詞は      「せめて1回でいいから魔法を使いたかった」 であった。合掌。なむなむ。 とにかく、その後の混戦状態は見物であった。シーフによる奇襲攻撃を行った陣営は、すぐさま加速の魔法を使って短期決戦を挑む。まるで真珠湾奇襲をかけた日本軍のようである。もう一方の陣営はさすがに防戦に開けた地形は不利と判断し、通路へと退却。そこへ追撃をかける敵軍を扉へのロックの呪文によって分断、狭い隘路で戦士がパリーをしている間に後方で戦力を立て直す。 ずるずると消耗戦に引きずり込まれた攻撃側陣営の中には「勝機は去った」とばかりに立ち去るメンバーが出たりと、しょせんは利で結ばれた同盟のもろさが露見する一幕もあった。 ともあれ、多数の死傷者を出した戦いは、どちらが勝利したともつかぬまま、いつしか終結したのである。      戦 い は 常 に む な し い ぼろぼろになったPC達の背中を見送る私の胸に、そんな思いが去来したのであった。 今は昔の物語である。 ■銅大のRPGてんやわんやhttp://www.trpg.net/user/akagane/

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創刊号:今号予告

By |2014-03-02T14:02:08+09:005月 2nd, 2013|Categories: 2002年12月号|Tags: |

 TRPG.NET百万カウント記念といたしまして、TRPG.NETの利用者の皆さまに書いていただいた記事を、雑誌風にまとめてみました。テーマは「愉快記事」といったところです。 […]

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どどんとふサーバー増設についての説明およびご協力へのお願いについて。

By |2013-03-20T18:28:47+09:003月 20th, 2013|Categories: TRPG用ツール, セッションマッチングシステム, どどんとふ, 運営からのお知らせ|Tags: , |

こんにちは、りこりすです。 レンタルサーバーなどへの設置が容易になり、個人所有も進んできたどどんとふですが、まだ環境が整わない人、いつでも手軽に使いたい人、技術的に自信が無い人など、公開サーバーの需要は減りません。むしろ、昨今のTRPG人口の拡大に伴い、需要は拡大していると考えても良いでしょう。現に、現在公開している、dodontof.trpg.net も連日稼働率が100%を超えております。 そこで、TRPG.NETではどどんとふサーバーの増設について検討しています。 <1>予定される増設の内容について。100人規模のサーバーを1台30人規模のサーバーを1台(現在停止している、dodontof.cokage.ne.jp の復旧)少しでも快適に使うことが出来るよう、サーバー設定、どどんとふ本体をカスタマイズし、低負荷に心がけます。3月19日夜間に動作確認を行いましたが、既存環境よりもかなりストレスの少ない動作を確認できました。 <2>増設時期について。未定サーバー機器が確保でき次第増設を行います。公開に向けて新しくサーバーマシンを1台構築します。こちらから、サーバーに使うパーツそのもの、あるいはパーツ購入用の資金をギフト券として支援することができます。TRPG.NETは個人にて運営されております。円滑かつ快適なサービスを維持するため、また早急なサービス開始のため、ご支援をいただけたらと願います。 <3>利用の費用・範囲について。原則として無料とし、公式サイトからもリンクされた公開サーバーとして運用します。また、TRPG.NETセッションマッチングシステムにて募集・開催されるセッションについて、優先的に、より快適な環境を提供するべく準備を進めております。 皆さまのTRPGをより快適に、より楽しく、より気軽に、よりいつでも、より誰とでも、TRPG.NETは今後もTRPG系サービスのインフラ整備を進めていきます。今後ともよろしくお願いします。

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しなりお

By |2013-04-09T18:25:34+09:003月 18th, 2013|Categories: 未分類|

今回予告! 今、グランフェルデン王国は未曾有の危機に陥っていた。それは絶望的なまでの冒険者不足。 大臣曰く「おそらく正月ボケじゃろう。時間がたてばだいじょうぶじゃろう。」 しかし、冒険者が増えるのを悠長に待つには問題が山積みすぎる。 レティシア王女は言った。「足りないなら作りましょう。」 こうしてグランフェルデン・ヴォケーショナル・カレッジが開校した。 冒険者への扉は開いた! オープニングフェイズ:挨拶 グランフェルデン大神殿の一室。普段は会議などに使われているであろうその部屋には、 20人ほどの冒険者風の人間とレティシア・グランフェルデン王女とソーンダイク神官長がいる。 レティシア王女が前の教卓で挨拶をし、ソーンダイク神官長が横でニコニコしている。 「初めまして。私はグランフェルデンの王女で、名をレティシアという。」 「わが国は現在、妖魔による侵攻をうけており、各地で戦いが続いている。ほかの冒険者、騎士、兵士達の多くは、 出払ってしまい冒険者が不足している。そこで、この学校を開校することにした。今はまだこの20人だが、 いずれはもっと大きくしていきたいと思う。」 「おっと話が長くなりすぎたな。それでは、我が国、いや世界の希望たちの名を聞かせてほしい」 PCとして自己紹介 ソーンダイク「それでは早速講義に入りたいと思います。最初から座学ではつまらないでしょうから、仮ギルドを作って ギルドごとにオリエンテーリングのようなものをしていただきます。」 ミドルフェイズ シーン1 ギルド [...]

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リプレイテスト

By |2013-04-09T18:25:40+09:003月 2nd, 2013|Categories: 未分類|

[logloghajime] GM 前回の石碑のメッセージをこちらに貼っておきます "始めに暗闇が覆い 私は孤独に取り残された 彼女が私に手を差し伸べたとき 周囲はおぼろげに見え始め 手を取り合った私たちは 苦しみを超え 真っ直ぐに闇の中を進む事ができた そして彼女の愛が 穢れに光差すとき 総ての光は私の元に集い 心は開かれるだろう"と書かれています   さて、今日は前回の続きとなります。よろしくお願いしますねレオン お願いしますCookie よろしくお願いしますレオン 足跡追って北の部屋からでしたねrald お願いしますレオン そして扉はピコピコいってるというwAruto じゃあ最初の部屋に戻ろうかーレオン 外れだったんでしたっけ? GM 皆さんは、怯えているリセラの面倒を見たり、僅かなガメルを発見したり、ダンジョン内の罠でMPを奪われたり、ナイトメアのレリーフを発見したりした所です ああ、扉がピコピコいってますねwCookie レリーフの付近に扉があるわけでは [...]

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リプレイ

By |2013-04-09T18:25:40+09:003月 2nd, 2013|Categories: 未分類|

[logloghajime] GM 前回の石碑のメッセージをこちらに貼っておきます "始めに暗闇が覆い 私は孤独に取り残された 彼女が私に手を差し伸べたとき 周囲はおぼろげに見え始め 手を取り合った私たちは 苦しみを超え 真っ直ぐに闇の中を進む事ができた そして彼女の愛が 穢れに光差すとき 総ての光は私の元に集い 心は開かれるだろう"と書かれています   さて、今日は前回の続きとなります。よろしくお願いしますねレオン お願いしますCookie よろしくお願いしますレオン 足跡追って北の部屋からでしたねrald お願いしますレオン そして扉はピコピコいってるというwAruto じゃあ最初の部屋に戻ろうかーレオン 外れだったんでしたっけ? GM 皆さんは、怯えているリセラの面倒を見たり、僅かなガメルを発見したり、ダンジョン内の罠でMPを奪われたり、ナイトメアのレリーフを発見したりした所です ああ、扉がピコピコいってますねwCookie レリーフの付近に扉があるわけでは [...]

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リプレイ

By |2013-04-09T18:25:40+09:003月 2nd, 2013|Categories: 未分類|

[logloghajime] GM 前回の石碑のメッセージをこちらに貼っておきます "始めに暗闇が覆い 私は孤独に取り残された 彼女が私に手を差し伸べたとき 周囲はおぼろげに見え始め 手を取り合った私たちは 苦しみを超え 真っ直ぐに闇の中を進む事ができた そして彼女の愛が 穢れに光差すとき 総ての光は私の元に集い 心は開かれるだろう"と書かれています   さて、今日は前回の続きとなります。よろしくお願いしますねレオン お願いしますCookie よろしくお願いしますレオン 足跡追って北の部屋からでしたねrald お願いしますレオン そして扉はピコピコいってるというwAruto じゃあ最初の部屋に戻ろうかーレオン 外れだったんでしたっけ? GM 皆さんは、怯えているリセラの面倒を見たり、僅かなガメルを発見したり、ダンジョン内の罠でMPを奪われたり、ナイトメアのレリーフを発見したりした所です ああ、扉がピコピコいってますねwCookie レリーフの付近に扉があるわけでは [...]

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テスト

By |2013-04-09T18:25:40+09:003月 2nd, 2013|Categories: 未分類|

[logloghajime] GMLeon 前回の石碑のメッセージをこちらに貼っておきます "始めに暗闇が覆い 私は孤独に取り残された 彼女が私に手を差し伸べたとき 周囲はおぼろげに見え始め 手を取り合った私たちは 苦しみを超え 真っ直ぐに闇の中を進む事ができた そして彼女の愛が 穢れに光差すとき 総ての光は私の元に集い 心は開かれるだろう"と書かれています   さて、今日は前回の続きとなります。よろしくお願いしますねLeon お願いしますCookie よろしくお願いしますLeon 足跡追って北の部屋からでしたねrald お願いしますLeon そして扉はピコピコいってるというwAruto じゃあ最初の部屋に戻ろうかーLeon 外れだったんでしたっけ? GMLeon 皆さんは、怯えているリセラの面倒を見たり、僅かなガメルを発見したり、ダンジョン内の罠でMPを奪われたり、ナイトメアのレリーフを発見したりした所です ああ、扉がピコピコいってますねwCookie レリーフの付近に扉があるわけでは [...]

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ログテスト

By |2013-04-09T18:25:40+09:003月 2nd, 2013|Categories: 未分類|

[logloghajime] GM_Lyra 前回の石碑のメッセージをこちらに貼っておきます "始めに暗闇が覆い 私は孤独に取り残された 彼女が私に手を差し伸べたとき 周囲はおぼろげに見え始め 手を取り合った私たちは 苦しみを超え 真っ直ぐに闇の中を進む事ができた そして彼女の愛が 穢れに光差すとき 総ての光は私の元に集い 心は開かれるだろう"と書かれています   さて、今日は前回の続きとなります。よろしくお願いしますねLeon お願いしますCookie よろしくお願いしますLeon 足跡追って北の部屋からでしたねrald お願いしますLeon そして扉はピコピコいってるというwAruto じゃあ最初の部屋に戻ろうかーLeon 外れだったんでしたっけ?GM_Lyra 皆さんは、怯えているリセラの面倒を見たり、僅かなガメルを発見したり、ダンジョン内の罠でMPを奪われたり、ナイトメアのレリーフを発見したりした所です ああ、扉がピコピコいってますねwCookie レリーフの付近に扉があるわけでは ないんですよね?GM_Lyra [...]

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ワールドセクション

By |2013-03-01T23:57:45+09:003月 1st, 2013|

■アームズトリガー ○遥かに遠く限りなく近い世界。 アームズトリガーの最初の舞台は私たちが住む現代の地球と良く似た世界だ。 大きく違うとすれば私たちより遥かに発達した科学が存在し、そして魔法が実際に存在するということだ。 人々は遺伝子操作という科学の恩恵を受けて長寿も可能であるし、発達した魔法の道具で空を飛んだりも出来る。 しかし、実際には21世紀を生きる我々より、少し便利な、そして不思議に満ちた世界を想像してもらえれば幸いである。 買い物に行けばアンドロイドが今日の晩御飯に悩んでいたり、ライターを忘れた人間がちょっと呪文を唱えて煙草に火をつけたりしている、そんな世界だ。 そして、その世界には『アームドギア(仮称)』というロボットが実在している。 PCと呼ばれる君の分身は、このロボットに乗って戦っていくことになる。 君たちの日常はすぐに戦いの隣にあり、戦いを退けなければ君たちの日常は帰ってこないからだ。   ○世界を護る力を持つ者。 アームドギアに搭乗して戦うパイロットたちの中でも、PCたちのような特別な存在はアームズトリガーと呼ばれている。 一般にはアームドギアの性能を普通の人より効率よく運用できる人々で、「レガシー」という特別なアイテムを通してその才を発揮できる人を指している。 だが、実際にはそれだけではない。 アームズトリガーは「ワールドエロージョン」と呼ばれる現象を認識することができ、自らの世界が書き換わっていくのを理解できる存在だ。 そして、その現象を食い止めて自分たちの世界を守ることができるのもアームズトリガーたちだけだ。 世界は今イリミネイターと呼ばれる、攻撃的な異世界存在の脅威に曝されており、これに唯一対抗できるのはPCたちだけなのである。   ○レガシー。 [...]

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