20110627-エミリアの日記 『たま・もの 2』
○ 月 日○
ようやく戻ってきたカシュカーンの街は、色々と大きな変化があったみたい。
久しぶりにみたセイくんは逞しくなってて、「カッコいい」なんて思っちゃう。
きっと昨日までの依頼でずっとお爺さんのことばかり気にしてたからなんて理由じゃない。
「男子3日会わざれば、」なんて言うしね。
セイくんお手製のスープに舌鼓。
いろんなところで色んなものを食べたけど、
やっぱり「やさしい味」がする料理は、セイくんが作ったものだけだ。
私が居ない間、セイくんがお世話になった冒険者たちは
「女性もいるパーティ」だって言ってた、めずらしい。
ひとまずここは、セイくんのお姉さんとしてきちんとお礼しなきゃ。
○ 月 日○
セイくんったら酷いっ!
昨日は「女性もいるパーティ」って言ってたのにっ、
これじゃあ「女性ばっかりのパーティ」じゃないの!!
う~。
でも……、リーダーのハウンドさんが言うには、
男の人ばかり2人抜けたっていうから仕方ないのかなぁ……。
そういえば、トウキさん気にしてなかったように見えたけど……。
『琥珀の鎖』亭の天井に穴空いて、サイモンさんの周りに木端が落ちてたような。
サイモンさんが何かしたのかな?
ハウンドさんたちのところに来た依頼は、「北の村からの流通が滞りがち」って話だった。
……そういえば、昨日のセイくんの話にも、でてきたっけ?
このままじゃ、遠からずラタたちの住む外周部に影響でるんじゃないかなって、凄く心配。
元々できるかぎり協力するつもりだったけど、
私も冒険者の端くれ、パーティ補充のお誘いに乗せてもらうことにした。
セイくんの、人生に関わる一大事を救ってくれたパーティに、精一杯恩返ししなくちゃ。
それに、あれだけの事件を何とかできちゃうパーティと一緒なら、私の故郷も……。
私が居ない間にセイくんの身の起きた事件は、
セイくんの「本当の生まれ」を考えれば、いつか来るはずの転機の姿のひとつでしかない。
「実際にこの目で見たい」って声を上げたセイくんはかっこよかった。
昨日、セイくんの成長に驚いたばかりなのに、
声から伝わる意志の強さに、ちょっとうるっときてしまった。
でも、
セイくんは、街の人にとっても、大事な存在。
だから、万一にも何かおきたら絶対耐えられないだめだ。
だから。これでいい、うん。
トック村への道程1日目 何事もなく順調。
<人物メモ>
・サイモンさんとまさかこんなタイミングで会うなんて思ってなかった。
でも彼が居たらきっと心強い。
・リーダーのハウンドさんは、冷徹な人だった。でもどこか胃の心配をしたくなるのは、なんで?
・ユーシェさんは可愛くて、やさしい人なんだなぁ。セイくんの気持ちになって、悲しんでくれた。
・あんな華奢ななりなのにバイクを駆るカレンさんにはビックリした。
つれてた牛ほどの大きさの動物の主人だっていうし、凄いテイマーさんなのかな?
・フェイトさんって、……どじっこ?
○ 月 日○
2日目。村へむけて、崖の合間、谷を進む。
途中、争ったような跡と、それを隠す様な細工が見つかった……。
血の匂いがはっきり残ってたから、時間的にそんな前じゃない。
わざわざ隠すのも何だか違和感。
サイモンさんは「崖の上に人影を見た」っていうし……、一体何の目的で?
後で詳しく聞いたら、崖の上に人以外の足跡があったらしい。
……あんなところに、獣? 蛮族?
っとと、休憩もう終わりか。
キャロちゃんのことが色々分かって楽しかったかも。
さて、村まであと少しだ。
<人物メモ>
・カレンとキャロのことは全然知らないからもっとよくお話しないと。
・サイモンさんってすごく目敏い。頼りになるなぁ。
チャラけた感じに見えるからって偏見はよくない。
・ユーシェさんの背中の羽根……。
飛ぶところ見て確信できた。やっぱりあの人の羽根と同じだ
以上。PCからPLに向けての情報発信のつもりで書いてみました。
流石にこれをセイくんに見せる勇気はエミリアにはないww
10月 17, 2012 水曜日 at 6:55 am