シャドウランで、キャラデータを“ラッピング”するという考え方
シャドウラン日本語版は残念なことに非常にとっつきにくいTRPGシステムです。これをコンベンションで楽しく遊ぼうと色々と考えてきました。
ボクはキャラクタを作成する遊びは、セッションとは別の遊びと考えていますので、アーキタイプで初心者が比較的入りやすく遊べることを目標としています。
でもシャドウランのキャラシートは判り難い。見やすいキャラシートについては達人的なシャドウランのユーザ諸氏によって色々と改善がされていまして、ルールを理解した人には使いやすいキャラシートというのはネット上でそれなりに成果が上がってきています。でもボクが求めているのは、「ルールを理解するためにまず遊ぶ」ためのツールなので、良くできたキャラシートだけでは解決しきれない感触がありました(良くできたシートにはとても大きな価値があるのです)。
TRPGではこういったケースに対しては「ルールサマリ」を作成して対応してきました。これについても先駆者たちがさまざまな内容のものを作ってくれています。でも、シャドウランはルールが多岐にわたっているために、なかなか難しいものがあります。ルールサマリでさえボリュームが多く、また難しくなってしまいがちなのです。「大量の資料から正しいものを探しつつ会話する」などというのは、非常にハードルが高くなってしまいます。
何か解決策はないものでしょうか……そんな模索の中で、ある日ある考え方を思いつきました。初心者にとってのとっつきにくさは「ルールの見通しが悪い」ことが大きな原因……言い換えれば「何がどれぐらいできるかわからない」ということです。そしてシャドウランのキャラシートを見ても、セッションで良くとる行動がどんなことかも、そしてキャラがそれをどれぐらいできるのかが、実は判らないのが本当の原因なんじゃないか、と。
そうであるならば、セッションで良くとる行動についてどれぐらいできるかだけを示す「2枚目のキャラシート」があれば、新しいセッション環境が作れるのではないか、という考えにいたったのでした。
そこで早速作ってみたのが以下のキャラシート。実際にはこれをもう一段階ほど進めて、アーキタイプにあわせてアレンジした二枚目のシートを使おうと考えてます。正しいルールに基づいたデータは1枚目のキャラシートに記載し、それを2枚目のキャラシートで「包みこむ(“ラッピング”する)」ことで、余計な部分を見えなくして、スピード感をあげるというつもりでいます。
とりあえず今年の12月24日に横浜で開催されるシャドウランのオンリーコンベンションに向けて準備を進めてます。実際に使用した感覚とかが出てきたら、レポートをあげたいと思います。他のシステムにも応用できるかもしれませんしね。さて、どうなることか。
11月 25, 2012 日曜日 at 2:03 am