キャンペーンの始め方
死せる詩人さんによります、D&D記事。
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死せる詩人さんによります、D&D記事。
夏休みにじっくり遊べる「キャンペーン特集」。準備、配慮点、失敗例、成功例、意外な工夫、などなど。 […]
……私のことですか? 私の過去など、たいして面白くもないと思いますが。 まあ、いいですよ。わざわざ自分から宣伝することでもないと思っているだけで、別に隠しているわけではありませんからね。 私は、ある小さな町で雑貨屋を営む両親の下に生まれました。 どこにでもありそうな、そう、ちょうど私たち冒険者がゴブリン退治などを請け負って滞在するような、街道沿いのこじんまりとした町です。 私の記憶が確かならば、「守りの剣」が――ごく弱いものですが――あったはずです。 あなたも知ってのとおり、「守りの剣」は蛮族の侵入を阻むものです。 町の、短くはない歴史の中では、「剣のかけら」の補充が間に合わず、危険な状態になったことも時にはあったようです。 とはいえ、おおむね町には平和が続いていました。 ……けれど、「守りの剣」では、蛮族の侵入は防げても、人の悪意を防ぐことはできなかったのですね。 私の家は、宿屋をのぞけば、町で唯一といっていい「店」でした。 村に毛が生えた程度の小さな町のことですから、我が家と宿屋にはある意味、町中の現金が集まることになります。 宿屋には冒険者も滞在していますから、悪心を持った者が狙うなら、どちらになるかは明白でしょう。 ある夜、忍び込んできた賊に両親は殺害されました。 そのいきさつは見ていません。 [...]
「ごらん、お嬢ちゃん。あれがエーデルシュタインだよ」 御者台のおじさんが親切に声を掛けてくれました。私は、乗合馬車の幌のすき間から顔を突き出します。 ちょうど大きな岩山のふもとを回り込むようにして、街道は続いています。その先に姿を見せたのは、白亜の城と、それを囲む城下町でした。 ちょうど城のあたりをてっぺんとして、街は丘の上に築かれているようでした。 「ここからの眺めが一番いいんだよ。近づいちまうと、かえって城壁やら他の建物やらに邪魔されるからな」 おじさんはにこにこと教えてくれます。──神様。 どこの神様だか……はわかってるんだっけ、これから行くところですし。……なんの神様か、はいまいちまだよくわかってない神様ですけど、信者でもない私をここまでお導きくださり、ありがとうございます。 私はケープの隠しに忍ばせた金属製のお守り、父さんの店の物知りな冒険者さんが教えてくれた、ヴェクリュージェ様の聖印を服の上からそっと押さえ、感謝したのでした。 乗合馬車から降ろされたのは、まだ街の門まで距離がある粗末な街並みの外れでした。藁地区と言うところなんだそうです。この街は良質な宝石の産地であり、このところ景気もよく、人がたくさん集まってきて街区の整理がおぼつかないということで。 「あ、でも……あ」 粗末と言っても皆さん小ぎれいな恰好をされてますし、お土産物やさんと思しきお店まで並んでいます。といっても、地面に敷物を広げてそこにいろいろ並べているようなものですけど。通り過ぎながら眺めていると、その中の一つに目が止まりました。 「……これ、聖印ですか?」 ターバンを巻いた、いかにもな風体のお兄さんが出しているお店です。 「そうだよ。一個五百ガメルね」 「…………」 ぼったくりです。 「これはここの神様のありがたーい聖印なんだよ。ちゃんと神殿で祈祷も受けてるからね。 男なら金回りがよく、女なら今より美人になれること請け合いさ」 いえ、買おうと思ったのではなく──懐のものと同じモチーフでしたから、嬉しくなって聞いただけだったのですが。 「えーと、ごめんなさい、聖印なら間に合ってます」 [...]
ちた・まみむめさんによります、例のあれのTRPG版です。裏表紙としてお読みいただければ幸いです。
蒼さんによります、愉快なセッション記録の連載です。
銅大さんによります、昔懐かしのゲームやプレイスタイルを面白おかしく語る記事。
死せる詩人さんによります、D&D記事。
Kyrieさんによります記事です。
死せる詩人さんによります、D&D記事。